子供が嫌いな野菜でお馴染みの『ピーマン』
苦さが特徴の野菜です。
子供には苦くて美味しくなくても、大人になると自然と食べられるようになったりします。
むしろその苦さが良い!と感じるほどです。
私も小さい頃は苦手でしたが、今ではたまに無性にピーマンの肉詰めが食べたくなることがあります。
さて、その苦いことで有名なピーマンですが、
『切り方で苦さが変わる』ということをご存知でしょうか?
意外な事実ですよね。
今回は、ピーマンの切り方と苦みについてご紹介します。
ピーマンは「輪切り」にすると苦くなる!
ピーマンはこの方向に切ると苦さが増します。
いわゆる『輪切り』という切り方です。
ピーマンを『輪切り』にすると、ピーマンの細胞が破壊されピーマンの苦味成分が出てきやすくなるのです。
逆にピーマンを縦に切ると細胞が破壊されづらくなり、苦味を抑えられるのです。
ピーマンの苦味成分
なんでピーマンはこんなに苦いのか?
実は、ピーマンの苦味の正体は最近までよく分かっていませんでした。
意外ですよね。凄くポピュラーな野菜ですから、当然苦さの原因も昔から判明しているものだと思いますよね。
このピーマンの苦味成分の正体が2012年に判明しました。
「渋味」のポリフェノールの1種である「クエルシトリン(quercetin-3-rhamnoside)」(画像2)に、ピーマン特有の香気成分「ピラジン(2-isobutyl-3-methoxypyrazine)」が加わることで苦味が生じることが判明したと発表した。
ザックリ説明すると、
「渋み」+「ピーマンの香り成分」=苦味
ということのようです。
驚くことに苦味のもとは『渋み』なのですね。
ピーマンの苦味抜きの方法
苦いピーマンの苦味を抜く方法を3つご紹介します。
苦味が和らぐことでピーマン嫌いの子供でも食べられるようになるかもしれません。
- 塩を入れた熱湯で湯通しする
- 電子レンジで加熱する
- 油通しをする
【方法1】塩を入れた熱湯で湯通しする
塩を入れた熱湯でピーマンを湯通しすると苦味が和らぎます。
ピーマンは生の状態が一番苦いので、加熱することで苦味が和らぎます。
【方法2】電子レンジで加熱する
ピーマンを電子レンジで加熱すると苦味が和らぎ甘ーくなります。
切らない状態でピーマンをまるまるレンジでチン!
ピーマン1個につき500ワットで40秒ほどチンすると良いようです。
難点としては、ピーマンがブヨブヨになり歯ごたえが無くなってしまうこと・・・
【方法3】油通しをする
ピーマンを油通しすると苦味が減ります。
ピーマンが苦くなる原因である『クエルシトリン』という成分は油に溶けるという性質があるためです。
さらに過熱することによりピーマンの甘味が増します。
『ピーマンを油通しすることでクエルシトリンが油に溶け出し苦味が減る』
+
『加熱することによりピーマンの甘味が増す』
この相乗効果によりピーマンの苦味が気にならなくなります!
苦味が無いピーマンもある!『こどもピーマン』『フルーツピーマン』
ピーマンの苦味を抜く方法をいくつか紹介しましたが、
それでも苦味が気になる!
という人もいると思います。
そんな人のために、今では『苦くないピーマン』というものが存在します!
苦くないピーマン『こどもピーマン』
『こどもピーマン』というピーマンが存在します。
正式名称は『ピー太郎』
その名のとおり子供向けの苦くない品種です。
苦味が抑えられているほかに、ピーマン独特のニオイも抑えられています。
普通のピーマンが苦手な子供でもこのピーマンなら食べられるかもしれません!
苦くないピーマン『フルーツピーマン(パプリカ)』
苦くないだけじゃなく、フルーツの様に甘味があるピーマンもあります。
『フルーツピーマン(パプリカ)』というピーマンです。
ピーマンですが、トマトのような丸みがあるのが特徴です。
なんと糖度が8度くらい!
普通のトマトが糖度4~6度と言われていますので、トマトよりも甘いということになります。
ピーマンの苦味まとめ
以上、ピーマンの苦味についてご紹介しました。
子供の嫌いな野菜代表格のピーマン
苦さが強烈です。
大人になれば自然と食べられるようになったりしますが、それでも生だと苦味が強くて苦手な大人も多くいます。
- 塩を入れた熱湯で湯通しする
- 電子レンジで加熱する
- 油通しをする
こんな方法で苦さを抑えることが出来ます。
それでもやっぱり苦くて苦手、という人は苦くないピーマン
『こどもピーマン』
『フルーツピーマン』
なんかを試してみてはいかがでしょうか?